惜しむとは愛おしむこと



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今週のお題「大人になったなと感じるとき」

 

大人と聞いて、思い出すのは

高校のときに好きだった先生が言った言葉。

「若さとは、時間を無駄にできること」

 

たしかにその頃の私は、

心のなかでは大人だと思い上がりながら、

余すことなく時間を無駄にしていた。

 

放課後あたりが真っ暗になるまでおしゃべりしたり

部活仲間と深夜の学校に忍び込んで体育館の屋上に登ったり

片道20kmほどの友人の家まで

自転車で押しかけたこともあった

 

若かったなと思う。

 

若くないことが大人とは一概には言えないけれど、

バカなことができなかったり、

無駄な時間を過ごせなかったり、

そういうとき、ああ、大人になったなと思う。

 

人生がつまらないかと言うと、

そういうわけでもない。悪いことではないと思う。

 

体力の限界、人生の有限性を悟って、今を大切にできる。

 

この一瞬を惜しむ。

 

惜しむことは、愛おしむこと。

 

大人になるのは、悪くない、と思う。

通勤時間が恋しい


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在宅勤務4日目。

家の環境で仕事をするのには慣れた。

 

起きて、身支度して、仕事に向かう。

終ったら夕飯の支度をして、

のんびりしたアフターファイブを過ごし、

就寝。

 

時間的には通勤時間が削減されて

余裕が出ているはずなのに

なんとなく生活が味気なくて

 

ようやく気付いた。

物思いに耽る時間がない。

 

通勤時間の往復一時間あまり、

人ごみの中でひとりきり、

ぼーっとする時間が恋しい。

 

Podcastを聴きながら

パズルゲームを弄びつつ

同じ車両に乗り合わせた

名前も知らない他人を眺めて

 

家の中では何の刺激もない、

快適ではあるけど面白くはない。

 

 

無駄にも意味はあるもんだな。