惜しむとは愛おしむこと
今週のお題「大人になったなと感じるとき」
大人と聞いて、思い出すのは
高校のときに好きだった先生が言った言葉。
「若さとは、時間を無駄にできること」
たしかにその頃の私は、
心のなかでは大人だと思い上がりながら、
余すことなく時間を無駄にしていた。
放課後あたりが真っ暗になるまでおしゃべりしたり
部活仲間と深夜の学校に忍び込んで体育館の屋上に登ったり
片道20kmほどの友人の家まで
自転車で押しかけたこともあった
若かったなと思う。
若くないことが大人とは一概には言えないけれど、
バカなことができなかったり、
無駄な時間を過ごせなかったり、
そういうとき、ああ、大人になったなと思う。
人生がつまらないかと言うと、
そういうわけでもない。悪いことではないと思う。
体力の限界、人生の有限性を悟って、今を大切にできる。
この一瞬を惜しむ。
惜しむことは、愛おしむこと。
大人になるのは、悪くない、と思う。